1.はじめに
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CO2=温暖化か?
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地球温暖化ガスは、CO2だけではありません。メタン、亜酸化窒素、フロンなどさまざま。CO2(二酸化炭素)は、人からも多く排出され植物により酸素に変換されるため本来は自然な化合物です。報道などではあたかもCO2だけが悪者になっているように聞こえがちですがあくまで換算値です。
CO2に対してのみ意識過剰にならないように気をつけることも肝心です。
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2.エコ・ドライブの基本
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(1)タイヤの空気圧には要注意
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空気圧が指定値より低いと、市街地で5%、高速道路で7%程度燃費が落ちてしまいます。
燃費重視であれば高めの空気圧にすることも出来ますが安全を考え加圧の範囲は10%程度にとどめましょう。
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(2)不要なアイドリングはしない
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長時間の停止になるときはアイドリングストップを心がけましょう。
アイドリング時も確実に燃料を消費しています。
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(3)暖機運転はほどほどに
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近年の自動車は暖機運転をしなくてもエンジンにはほとんど影響ありません。
特別に気温の低いとき以外はまったくの無駄になってしまいます。
最小限の時間にするよう心がけましょう。
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(4)少しのアクセルで充分な加速
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もちろん車はアクセルを踏まないと走りません(オートマッチックではクリープ現象もあります)が、いままでの「踏む」意識のアクセルワークから「乗せる程度」のアクセルワークに変えてみましょう。特に加速時において必要以上に深く踏み込んでしまいがちですがそのほとんどは燃焼せずにCOとして排出されてしまう場合が多いのです。意外に少ない踏み込みでも充分に加速をしますのでお試しあれ。
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(5)エンジンブレーキは最強
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アイドリングより省エネな状態が存在します。それはエンジンブレーキを
かけている時です。エンジンの回転数を低下させようとコンピュタが燃料
噴射を停止寸前までに制御します。ある実験では理論上200Km/L
の燃費になるとか(JAF)。
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3.走行パターン
市街地の4つの走行形態
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加速: |
適切なアクセルの踏み込みで、道路状況の流れにのる。前の自動車が急加速してもつられず全体の流れをつかんで加速することが大切です。
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巡航: |
出来るだけ浅い踏み込みで、速度、踏み込み角度を一定にキープすることがエコ・ドライブの鍵になります。
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減速: |
エンジンブレーキ(減速)をいかに長くするかで大きく燃費に差が出てきます。
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停止: |
長時間停止状態が続く場合はアイドリングストップも考慮しましょう。
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4.どっちが得か?
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市街地の4つの走行形態でみる
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ある程度早く(踏みすぎず)目標速度に達したほうが省エネになります。
停止位置までの距離と速度をしっかりと把握することが重要です。
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ゆっくり加速して、急に
停止する。
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適切な加速をして、停止
位置に向かってしっかり
減速する。
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5.空気抵抗の豆知識
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問題: |
夏の高速道路、ガソリン節約のためエアコンを切り窓を全開にしてドライブした。
果たしてエアコンをOFFする事で燃費は稼げるのでしょうか?
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答えはNo!です。エアコンONと窓全開の燃費への影響は同等なのです。空気抵抗は高速になればなるほど大きな抵抗なのです。自動車の空気抵抗の割合は主に以下のようになります。
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具体的にはエアコンON・窓全開のどちらもおおよそ6%程度燃費を落とします。
空気抵抗は高速走行時(80km/h以上)になると
燃費に大きく影響があることを認識しましょう。
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6.エコ・ドライブは地球環境のため・・・
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何度も言いますが燃料の消費を抑えることは地球温暖化防止にも役立ちます。国内における大気汚染の元の20パーセントを占める自動車の排気ガスを削減することにより花粉症やアトピーなどの減少にもつながります。もちろん、経費削減にも効果的です。
さらに原油価格の高騰は将来避けて通ることは不可能でしょう。
ひとりひとりが少しずつ協力して限りある資源を大切にそして出来るだけ長く使い続けたいものです。
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7.実践あるのみです。
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ひとりひとりが今できることからはじめましょう。
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ガソリンを1L使うとおよそ2.3kgの二酸化炭素が排出されるそうです。これは2Lのペットボトルで595本分に相当します。あなたの1台が地球の寿命を伸ばしてくれるかもしれません。
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次の世代のために、たったひとつの私達の地球のために、
今できることから始めましょう!
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